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AtoZ

 

今のわたしたちをつくるAtoZを ふたりで話し合い2020年4月の記録として残しておこうと思いました。お家時間のつづくこんな時にどこかで誰かの刺激になれば。そう思いながら。

 

 

 

 

Life is art

A [Art]

「人生こそアート」。

一人一人の人生そのものがアートだと わたしたちは思っています。日々の生活(日常)は表現であり、だからこそ 時には大胆に 時には慎重に過ごすことが大切だと考えています。間違いや失敗を見直して、その精度を上げていくことも「人生」という大きなライフワークを完成させるために必要なプロセスです。

わたしたちは、わたしたちの日常を表現するために LIFE SPICE SHOP をつくりました。今も、わたしたちらしい日常を創作している真っ最中です。

Life is art.

 

Big question

 

B [Big question]

ホーキング博士のBig Question。

解き明かせないと思うような大きな疑問(宇宙始まりとは?未来を予言することはできるのか?etc…)。

一見、自分たちには専門外だと思うような内容について ふと考えることで、わたしたちは生活(日常)のヒントを見つけたり、時には作品が生まれたりすることがあります。

雲を眺めながら「あの雲はどこからきたのだろう?」そんな疑問から物語を創造して、お腹を抱えて笑いながら会話をすることも。

わたしたちの日常には暮らしを豊かにしてくれる重要なクエスチョンが至る所に散らばっていて、その一つ一つがわたしたちの人生(アート)をより素晴らしいものへ導いてくれるのだと思います。

忙しなくしていると、うっかり見逃してしまいます。時々ひと休みを大切に。

Big question

 

 

Chai

 

C [Chai]

チャイはインドが教えてくれた「豊かな時間」です。

インドのチャイに決まったルールはありません。

好きな紅茶を使って、スパイスも自由。その時、飲みたいチャイを淹れるだけ。

一人で愉しむもよし、誰かと落ち着いて会話を愉しむもよし、です。

毎朝、その日の気分でスパイスを選び、お茶を片手に自然と会話が始まる。わたしたちの大切なルーティーンです。

わたしたちにとってチャイは、欠かせない特別な一杯(時間)なんです。

Chai

 

 

desert

 

D [Desert]

砂漠には色々な環境があるということを旅する中で知ることができました。

そんな環境に行くと地球にいながら 宇宙を身近に感じることができます。

太陽の暑さ、空のグラデーション、星空と月明かり。

最近のお気に入りは、カリフォルニアのジョシュアツリー・ナショナルパーク周辺。そこへ行くと良い未来のヴィジョンが見える気がするんです。そのヴィジョンを目標に日本に帰ってきて、そしてまた時々リトリートに訪れる。

いつでも気軽に行ける距離ではないけれど、そんな場所の存在がまた暮らしを豊かにしてくれます。

Desert

 

 

 

EAMES

E [EAMES]

Charles and Ray Eames。

言わずと知れたイームズ夫妻。残した功績は勿論ですが、ふたりの夫婦として、パートナーとしての形が大好きです。

ふたりで仕事する様子はどれも楽しそうで、大人が真剣に遊んでいるように見える姿勢が、なにより魅力的に見えるんです。

未来の誰かにそんなエネルギーを与えられるように。

 

EAMES

 

 

family

 

F [Family]

宇宙から地球をみるとき、わたしたちは一つの全体に見える。わたしたちは一つに結ばれていて、個々ばらばらに存在しているのではないことを目の当たりにするのだ。(ホーキング博士)

月並みではありますが、すべてに感謝することを忘れずに。心をつなぎ、手をつなぐ。

Family

 

 

Great mystery

G [Great mystery]

ここ数年、私たちがアメリカを旅する理由の一つがネイティブ・アメリカンのフォークアート。

そして、北山耕平さんの著書をきっかけに実際にネイティブ・アメリカンにも会ってみたいと思っていました。わたしたちが見ていたフォークアートも北山さんの本で読んだネイティブ・アメリカンも、今より少し前のこと。今、どんな環境でどんな暮らしをしているのかがとても気になっていました。

実際にかれらの暮らすリザベーションを訪れると、そこには言葉では言い表せない強い何か(存在)を感じることができます。生活環境や状況に変化はあれど、会話の中に変わらない思想を持ち続けていることがわかります。

かれらの創造主であるグレートミステリー(大いなる神秘)は、広大な自然の多く残るアメリカではより身近に感じることができます。そしてアメリカの旅をきっかけに、わたしたちは日本にいる間もその大いなる神秘を身近に感じることができるようになりました。わたしたちにとってそれは身近にある とても偉大な存在。地球、宇宙。

わたしたちがその偉大な存在について、言葉で説明することはまだまだ難しい。日常を通して、それをより感じ、向き合うことで、表現として昇華することができるように。まだまだ日常の旅は続くのだと思います。

great mystery

 

 

Hopi

H [Hopi]

ホピはわたしたちが訪れ、出会ったネイティブ・アメリカンの中でも少し特別な存在です。

何が特別か。これもまた今は言葉で説明するのはとても難しいのですが、わたしたちが出会ったホピの人たちは遠い昔から大切なものを守っています。それは土地や権利ではなく、わたしたちが忘れてはいけないとても大切なことです。

ホピの老夫婦が営む小さなお店で木造りの赤、黒、白、黄色と色の異なる鳥のついたモビールを見つけました。赤、黒、白、黄の四色の鳥はそれぞれ人類を表し、全てが同じ平和を守っていると教えてくれました。

人類がグレートミステリーと交わした約束を忘れてしまった時、人類は滅びる。そうならないよう広い地球の各地域には守護者がおり、その一つがホピなんだそうです。

もし、わたしたちが文明と共に色んな大切なことを忘れつつあるとして、未だ滅びることがない理由がホピ族をはじめ、その守護者たちがまだ約束を守ってくれているからだとしたら。

原始的な生活に戻れと言うわけではなく、発展した文明を否定することもありません。全てを受け入れ、時代時代を生きながら忘れてはいけない基本的な大切なことを考えなさいと言われた気がします。

自分なりの答えを導くこと。これはホピからわたしたちへのビッグクエスチョンの一つです。

Hopi


india

I [INDIA]

インドは魅惑の国です。

表面的に見える大雑把なイメージとは裏腹に、多種多様なスパイス料理や、インドならではの音楽、ものづくり。全てが繊細で、それは街をただ歩いているだけでも感じることができます。

街を歩くと 車のクラクションと露店や若者の携帯電話から流れるインドミュージック、お寺から聞こえてくる鐘の音。行き交う人々の会話。全てが調和し、インドに来たことを実感させてくれる。そこにスパイス、お香、噛みタバコなどの独特な「香り」、目に入ってくる道幅いっぱいに行き交う人と街のいたるところに丁寧に手描きで装飾された看板、景色に溶け込んだお寺や空にはひらひらと浮かぶカイト。

全てが融合されたインドの日常は、強烈なインパクトを感じながらも 気が付くと心地よく記憶の隅に残っていきます。インドを身体全体で実感することができるのです。

ふと日本にいながらもインドを思い出すことがあります。それはチャイやスパイスの香り、インドミュージックなど(一度インドに滞在した人であれば そのきっかけはいたるところに散りばめられており)インドへ記憶の中でトリップすることができます。

写真や映像ではわからない繊細さに、インドを訪れると気づくことができます。それが記憶の中に残る心地よい感覚の正体なのだとわたしたちは思います。

India

 

Japan

 

J [Japan]

わたしたちが生まれた場所。

わたしたちのルーツは間違いなくここにあります。

どこに行っても帰りたい場所があるのはとても幸せなことだと感じます。

いまもこれからも変わらず大切な場所です。

 

Japan

 

katsina

 

K [Katsina]

カチナはホピが信仰する精霊のような存在です。

ホピの人たちは、何百年も様々な儀式(セレモニー)を通してカチナたちと会い、生活の知恵や力を借りながら暮らしています。

ホピのカチナは四百以上存在すると言われいます。その役割も細かく分かれ、季節によって衣装も異なります。カチナについてホピの人たちから話を聞いたり、セレモニーに参加する中で、わたしたちには見えない存在(カチナ)をホピの人たちが確認していることを実感しました。

昔からディズニーなどのアニメーションやSF映画が好きです。その世界はおとぎ話のようで、全くのフィクションには思えない部分が多々あります。もしかしたら何処かにあるんではないか、なんて。

カチナはそんなおとぎ話のような世界をより身近に感じることを教えてくれました。

Katsina

 

 

Love

 

L [LOVE]

愛について、上手く書く事は今の段階ではできませんが、良い未来をつくるために必要不可欠なものが愛なのだと思います。パートナーや友人、家族だけに限らず、生きとし生けるもの、自然、地球など、愛の対象に制限はないと考えています。

愛をもって 考えること、憶うこと。

わたしたちが互いに年をとった時、どんな愛のカタチを話ができるのか。

love

 

Moon

 

M [MOON]

月はいつでもワクワクと心踊らせてくれる存在です。

月は静かな印象とは裏腹に、その存在を夜空に確認すると、どんな場面でも気持ちを高めてくれる不思議な力をもっています。

生きているうちに行ってみたい。わたしたちの目標の一つです。

できることなら、月面にお気に入りの椅子をセッティングして、ゆっくり腰をかけながら地球が昇ってくる瞬間を眺めてみたいです。近い将来、そんな夢のような話が少しずつ現実味を帯びてくるでしょう。心の準備はいつでもできています。その瞬間がどんな形で訪れるのか、月を眺めるたびに少しドキドキしてしまいます。

moon

 

 

cHaI TIMES magazine (vol.1) our AtoZ. (A-M)

photography / illustration / edit:LIFE SPICE SHOP

H.P LIFE SPICE SHOP